AACポスターコンペ2011 審査結果発表

2011年4月、株式会社アーバネットコーポレーションにおいて、「AACポスターコンペ2011」の審査会を開催いたしました。
募集開始から約1ヵ月半という短い期間でしたが、全国から139点もの応募がありました。
審査は帆足英里子氏(株式会社ライトパブリシテイ アートディレクター)、服部信治(主催会社 代表取締役社長)により厳正に行われ、以下のように受賞作品が決定しました。

>>AAC2011・AACポスターコンペ2011合同表彰式・懇親会<<

最優秀賞受賞作品

 
「平面から立体へ」
藤平 奈央子

日本大学
芸術学部 デザイン学科 2年

この度はすばらしい賞をいただき、ありがとうございます。
進級したばかりで、文字組もレイアウトの知識もあまりなく、周りの方々に相談しながら手探りで制作しました。
平面を専攻している自分が立体を考えたときに辿りついたのは、平面のものを立体で表現することで違和感を感じさせ面白さを表現できるのではないかということでした。
最も身近な存在である人をモチーフにしたことで、より立体を身近に感じていただけたらと思います。
■ 審査員 : 帆足英里子 / 株式会社ライトパブリシテイ アートディレクター
女の子の髪の毛がアルファベットになっている、キュートでミステリアスなこの作品。
肩の力が抜けていて、おおらかな雰囲気が漂ってきます。
考えるよりも先に手を動かして作ったようなこの作品からは、勢いが感じられました。
写真の解像度が低くて写真を撮り直してもらいましたが、より楽しげで印象的な作品に仕上がったと思います。
今後も、さらに大胆不敵な作品を期待しています。

入選受賞作品 (応募順)

「A=A+C」
伊吹 隼
福岡デザイン専門学校
視覚情報デザイン科 グラフィック専攻 2年

この度は、入選作品に選んで頂きありがとうございます。とても嬉しいです。
ちょっとしたヒラメキの積み重ねが大きな創造につながるのものだと考え、「小さなヒラメキ」の大切さを洗濯バサミを使って表現しました。
これからも日々、何かを考え、何かをひらめき、何かを表現していこうと思います。

「日本の食卓」
各務 将成
武蔵野美術大学
造形学部 デザイン情報学科 2年

AACの概要である、アートのあるライフスタイルの実現ということに共感し率直に表現させてもらいました。そして個人的にもすごく楽しく制作できたコンペでした。
今年も素晴らしい立体作品が集まり、いずれ日本においてアートが身近なものになることを願っています。ありがとうございました。

「瞬間」
吉松 英輝
九州大学
芸術工学部 芸術情報設計学科 3年

展示場所の空気に触れながら常に変化を繰り返す立体作品特有のある瞬間を氷で表現しようと思いました。AACの形の氷を何個も作って、変化し続ける氷をずっと観察して切り取った一枚です。
初めてのコンペでの入選は嬉しいですが、同時に最優秀作品に選ばれなかったことが悔しいです。来年も応募して今年以上の結果が残せるように頑張ります。

>>吉松 英輝さんのwebサイト「HYDEKICK」

「ARTと建築の共同生活」
白石 あかね
武蔵野美術大学
造形学部 工芸工業デザイン学科 2年

建築との関係がより密になることによって、アートが人々の日常的な存在になれば、という思いをARTが建築と共に生活をして日常に馴染んでいる姿で表しました。

この度は入選に選んで頂きありがとうございました。これからも甘んじる事無く、分野を超えて制作に励みたいと思います。
写真撮影に快く協力してくれた友人達に感謝!

「ライフスタイルに欠かせないAAC」
片岡 希美
バンタンデザイン研究所 大阪校
ヴィジュアル学部 グラフィックデザイン本科 2年

入選をいただきまして、ありがとうございます。
立体アートが日常生活に欠かせないものになればいいなという想いを込めてこのポスターを制作しました。
トイレットペーパーで文字を作ることは自分の中で新しい試みだったので、それが入選という形で報われて励みになりました。
これからも精進したいと思います。

「!! !? ....」
堀切川 和也
和歌山大学
システム工学部 デザイン情報学科 3回

良いデザインとは何か。
「アッ !!」と驚くデザイン。(閃き=黄色)
「エッ !?」と驚き疑うデザイン。(ドキッ=赤)
「シー ....」と周りを黙らせるデザイン(静=青)
この三つのデザインの音を、「AAC」の音とそれぞれの音のイメージの色彩で表現しました。

制作時に大学の課題もあり、応募を諦めようか考えたこともありましたが徹夜して制作し、入選作品に選んでいただいたのでとても嬉しいです。
ありがとうございました。

「手で作る」
紺野 達也
桑沢デザイン研究所
総合デザイン科 ビジュアルデザイン選考 2年

入賞させて頂き嬉しく思っています。
今回、私は手という一番身近な道具を使って「AAC」というタイポグラフィを表現しました。
これからも日々、楽しく作り続けていきます。ありがとうございました。

総評

■ 審査員 :  帆足 英里子 / 株式会社ライトパブリシテイ アートディレクター
学生のみなさんの意欲とレベルの高さに、まず驚きました。
一枚のポスターにかける、強い思いとエネルギーが伝わってきて、私も身が引き締まる思いでした。

審査をしていて感じたことは、
みなさんレイアウトやイラストの技術は高いのですが、オリジナリティーに欠けていたり、技術に頼りすぎているところがあるようです。
クオリティよりも、なんだか気になる変な雰囲気をもった作品に、私は魅力を感じてしまいました。

他の誰にも真似できない、自分だけのオリジナリティーとは何でしょうか?
探してみてください。

審査風景

参加者概要

■ 応募総数
139点
■ 応募者数
109名(男性:67名、女性:40名、不明:2名)
■ 年齢別データ
平均年齢:21.7歳
■ 応募者在住 都道府県データ
全18都道府県
東京都 33名 兵庫県 3名 和歌山県 1名
神奈川県 19名 大阪府 3名 北海道 1名
千葉県 12名 岡山県 3名 富山県 1名
京都府 9名 愛知県 3名 石川県 1名
埼玉県 8名 長野県 2名 山口県 1名
福岡県 6名 滋賀県 2名 宮城県 1名
■ 学校別データ(全45校)
武蔵野美術大学 16名 九州造形短期大学 1名 名古屋芸術大学 1名
多摩美術大学 12名 金沢美術工芸大学 1名 名古屋造形大学 1名
日本大学 11名 九州産業大学 1名 名古屋総合デザイン専門学校 1名
桑沢デザイン研究所 7名 京都嵯峨芸術大学 1名 姫路情報システム専門学校 1名
京都工芸繊維大学
6名 慶応義塾大学 1名 福岡デザイン専門学校 1名
東京造形大学 5名 神戸大学 1名 法政大学 1名
岡山県立大学 3名 信州大学 1名 北海道教育大学 1名
九州大学 3名 成安造形大学 1名 宮城学院女子大学 1名
千葉工業大学 3名 創造社デザイン専門学校 1名 明治大学 1名
バンダンデザイン研究所 3名 東京藝術大学 1名 立命館 1名
女子美術大学 2名 東京工芸大学 1名 早稲田大学 1名
東京デザイナー学院 2名 東京大学 1名 和歌山大学 1名
千葉大学 2名 東京デザイン専門学校 1名 HAL東京 1名
首都大学東京 2名 東京理科大学 1名 OKA学園トータルデザインアカデミー 1名
京都精華大学 2名 富山大学 1名 YICキャリアデザイン専門学校 1名

主催会社挨拶

■ 服部信治 / 株式会社アーバネットコーポレーション 代表取締役社長

この度の東日本大震災により被災された皆様に、謹んでお見舞い申しあげますと共に、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
また、大変な時期にも関わらず、ご応募いただいた学生の皆様、本当にありがとうございました。

弊社は、学生限定の彫刻・立体アートのコンペ『アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション(AAC)』を開催するようになって早いもので今年で11年目になります。
このAACの募集告知ポスターを「AACの応募者と近い目線の学生に制作してもらおう」という企画が立ち上がったのが2008年。この企画も今年で4年目になります。
AACを広く知っていただくため、AACポスターコンペ は、日本で学ぶ学生なら学部も国籍も問わず誰でも参加できるようにしました。実際に、デザインを専攻していない他学部の学生からの応募も多く、アートに関心のある全ての学生が切磋琢磨できるような場の提供は、有意義な活動であると考えております。

本年度は、東日本大震災を受けてAACの開催を自粛するかどうか、という意見がスタッフから挙りました。
しかしAACは、「彫刻・立体アートを学んでいる学生の発表の場が少ない」ということから、「これらを学ぶ学生を支援していきたい」、「彫刻・立体アートと建築が融合することで展示する場を増やし、更には日本のマンションに住まう人々にアートを楽しんでいただきたい」という学生支援の強い気持ちから始めた学生限定の彫刻・立体アートコンペです。
自粛をするよりも、被災された地域の学生を含めて、少しでも学生の方々を支援する環境を作ることこそが、今大切であると考え、開催を決定いたしました。

最後になりましたが、お忙しい中、審査にご協力いただいた帆足様には大変感謝しております。
また、告知にご協力いただきました学校関係者の皆様、マスコミ各社の皆様にも御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
ジャンルを問わず若い世代のアーティストがAACをきっかけに、日本で、そして世界で活躍することを願って、継続した活動を続けていきたいと考えております。