AAC2005 最優秀賞・副賞 美術旅行レポート

作品タイトル: 「その木が生える場所」
武藤 亜希子(むとう あきこ)
東京芸術大学 大学院
イギリス・ロンドン 美術旅行レポート
今回「アート・ミーツ・アーキテクチャーコンペティション」の副賞で頂いたヨーロッパ美術旅行でイギリスのロンドンに行ってきました。

大英博物館

ナショナル・ギャラリー

大英博物館は広さと収蔵物の多さに圧巻でした。各国ごとの歴史ある遺跡の宝庫。エジプトのロゼッタストーンが大人気でした。日本コーナーが閉まっていたのが残念。特別展で、「ミケランジェロ展」も開催されていたので見てきました。
ナショナル・ギャラリーは、歴史を感じる13世紀から現代にかけての絵画の美術館。すぐそばのナショナル・ポートレート・ギャラリーは、様々な時代の肖像画ばかりが展示されていて中々興味深かったです。

テート・ブリテン

ヴィクトリア&アルバート博物館

テート・ブリテンは、英国絵画の美術館で、ターナーのコレクションが充実していました。部屋ごとに英国調の壁紙の色が違い素敵でした。ある部屋ではオペラのように女性が歌って作品の説明をしていました。びっくりです。 ヴィクトリア&アルバート博物館は、世界の装飾芸術の品々が展示されていて、一番興奮しながら見た博物館です。石の彫刻、鉄の柵、ステンドグラス、ガラスのオブジェ等、コーナーごとに見れました。日本の根付けや着物等も負けずに存在感がありました。

テート・モダン

ホワイトチャペル・アート・ギャラリー

テート・モダンは火力発電所を現代美術館として再利用した建物。その建物も魅力的ですが、中の「レイチェル・ホワイトリード」の段ボールを型取りできた、プラスチックの山の展示も美しく圧巻でした。その他に、常設含めて5つも展示が行われていました。
ホワイトチャペル・アート・ギャラリーでは若手のパフォーマンス映像作品の展示がされており、ホワイト・キューブで「LIZA LOU」の彫刻とインスタレーションの展示が開催されていました。すべてビーズで覆われた作品でそのクオリティーの高さに感動しました。

デザイン博物館

フォトグラファーズ・ギャラリー

デザイン博物館は、タワーブリッジ近くにあるプロダクトデザインの博物館で、昨年度のグッドデザイン賞を決める展示が開催されていました。Shopに売っている品々も素敵でしたがガラスや壁にセンスよく模様が施されていたのが良かったです。
フォトグラファーズ・ギャラリーでは、フォトグラファーズ賞?のようなものを決定する為の展示を行っていました。4人ノミネートされていましたが、伐採された木々などの風景をクールに撮っていた作家が大賞でした。
私は Yot Barrandaという作家の方が気になりました。

デザイン博物館

ロンドンには古い建造物と、新しい建造物が融合されていますが、なぜか不思議とうまく調和されていました。
1. ロイズビル。工場かと思ったらあの有名なロイズビルでした。配管のようなものがたくさん外に付いている外観はとてもモダンです。
2. スイス・リ本社ビルは、どこに行ってもその大きさと形が目印になるくらい異様です。何かのサナギのようです。
3. ポートカレス・ハウスは屋根が不思議です。
4. は線路の高架下をお洒落なバーに改装した店です。他にも家具屋やレストラン等も見かけました。日本の高架下とえらい違いです。
5. バタシ・パワーステーション跡。今は使われなくなり、ギリシャの遺跡のような佇まいでした。
6. 地下鉄の駅のホームをギャラリーとして作家の展示に使用していました。作品、展示方法は日本にも同じようなものがありますが、格段クオリティー高いです。そして日常の中にさりげなくアートがあるんだなあと実感しました。
7. これも地下鉄のホームの壁です。こちらは美術作品ではないですが、素敵でした。
その他にロンドンでは「サーペンタイン・ギャラリー」、「ICA」等のコンテンポラリーアートのギャラリーを見て、ロンドン以外ではストーンヘンジや、セブンシスターズ等を見に出かけました。ロンドンで期待していたサーチギャラリー、ヘイワードギャラリーが見れなかった(移転、展示入れ替え)のがとても残念でしたが、ロンドンは見るものがたくさんあり、充実した時間を過ごすことができました。特に、古い建造物をうまくリノベーションして新しく生まれ変わらせたり、全く新しい建造物を造るにしても色彩や素材等の規制がかかっているのであろうと思いますが、美しいガラスで覆われた建造物が多く、街並との調和が素晴らしかったです。地震がない等の日本との環境の違いも文化の違いに大きく関わっていると実感しました。今回、この様な貴重な体験をさせて頂きとても感謝しています。