AAC2008 表彰式・授賞式

2008年12月19日(金)、杉並会館マツヤサロン(東京・杉並区)にて、AAC2008の表彰式、ならびに授賞式が開催され、協賛会社・関係者・マスコミの皆様など多くのお客様にご来場いただきました。
今年度の審査員長である酒井 忠康氏(世田谷美術館館長・美術評論家)をはじめとする審査員の皆様より祝辞・あいさつをいただき、各賞の授賞式も行われました。

審査員の挨拶

酒井 忠康
審査員長
世田谷美術館館長・美術評論家
 
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小柳 敦子
ギャラリー小柳 ディレクター
 
 
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鈴木 芳雄
株式会社マガジンハウス
ブルータス 副編集長
 
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内田 真由美
アート・コーディネーター
 
 
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服部 信治
株式会社アーバネットコーポレーション
代表取締役社長
 
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表彰式・授賞式

 AAC2008受賞者と審査員
  左後方より:
  鈴木(審査員)、藤堂(入選)、林(入選)、
  黒石(入選)、小柳(審査員)、内田(審査員)
  左前列より:
  酒井(審査員長)、奥村(優秀賞)、
  小椋(最優秀賞)、三上(優秀賞)、服部(審査員)
最優秀賞:小椋 聡子さん【東京藝術大学 美術学部 工芸専攻・鋳金 博士1年】
※小椋さんには、賞金総額100万円【内訳:賞金、作品買い上げ代金70万円, 美術旅行30万円】が贈られました。
優秀賞:三上 賢治さん【広島市立大学大学院 芸術学研究科 総合造詣芸術 博士後期過程1年】
優秀賞:奥村 太郎さん【京都市立芸術大学 美術研究科 彫刻 院1回生】
※三上さん、奥村さんには、賞金20万円が贈られました。
入選:藤堂 安規さん【多摩美術大学 美術学部 彫刻 3年】
入選:林 美希さん【武蔵野美術大学 造形学部 工芸工業デザイン学科 陶磁専攻 3年】
入選:黒石 かおるさん【多摩美術大学 美術学部 工芸学科ガラス専攻 2年】
他、7名(詳しくはコチラをご覧ください)
※入選者には、それぞれ賞金1万円が贈られました。

主催会社挨拶

■ 服部 信治 / 株式会社アーバネットコーポレーション 代表取締役社長
当社が主催しておりますAACも今年で8回目、8年目を迎えることができました。これもひとえに皆様のおかげだと感謝しております。
このAACは、もともと私自身が建築士で、大学を出てから今までマンション設計を行ってきた中で、“あること”に気づいたのが始まりのきっかけでした。マンション作りをする中で、日本の住まいを追求してきたわけですが、日本の建物は、例えば20坪で3LDKだとすると、世界各国の住宅と比べてもコンパクトで使いやすく、機能的に作られています。しかしながら、便利で、使いやすいだけで、本当に良いのだろうかという疑問がありました。
文明の利器として使いやすさは考慮されてきましたが、文化的なもの、芸術的なもの、便利なだけでなく住む人の心に訴えられるようなものを提供できないかと15年前に考えはじめ、そこで気づいたのが、「マンションに芸術作品を展示できないか」、「マンションの玄関ホールには芸術作品を飾るスペースがあるのでは」ということでした。
日本には絵画等を飾っている住宅もたくさんありますが、広さや重量がネックとなり、立体作品が飾られているケースは少ないと思います。せっかく芸術作品を飾るのであれば、住空間に大きな影響力を与えることが出来る彫刻立体作品を置いたらどうかと考えました。
ご存知の通り、マンションの玄関ホールにはオートロック等の外と中をつなぐ接点があり、それは“通行するためのスペース”でしかないのがほとんどです。しかし、この共用スペースには充分な広さがあり芸術的なものを展示すれば、その建物の価値も向上し、住まう人にも安らぎを与えることができる。そう考え、何人かの作家の方に作品を依頼してこの活動をはじめました。
ある美術大学の先生とお話する機会がありました。「彫刻・立体を学ぶために、毎年数百人が大学を受験して、やっとの思いで大学に入って学び、そのうちの数十人が大学院に残って制作をし、卒業後、社会に出て作品をつくり続ける人はひとりくらいしかいないということが多々ある」とお聞きしました。「作品が出来上がっても大きな彫刻等は置き場所がない」。芸術作品を作り続けて、仕事として、一生の活動としていくのは、日本の環境では難しいことなのです。
マンションは年間に数千棟建てられています。首都圏だけでも毎年2~3千棟近い建物が作られていて、それらの玄関ホールという空間が彫刻を置くスペースとして最適で、作品発表の場として使える可能性があるということに気づいていただけたら、学生のみなさんが卒業後も「作品を作り続けられるか、どうか」という壁を打破できるきかっけになると思っています。
当社は11年前に設立いたしました。このような活動をもっと発展させ、当社だけでなく、こういう活動自体を知ってもらうことが必要だと感じました。周りのデベロッパーの皆様にも、「玄関ホールに芸術作品を置くのは素晴らしい」と、このコンペを通して知っていただき、この活動を続けてくれる仲間も増えています。また、AACに出た学生の方から、これをきっかけに「制作を一生の仕事にします」とお手紙をいただくこともあります。
今年から新たな試みとして、このAACの告知ポスターを学生の皆さんにコンペ形式で募集しました。『コンペのコンペ』という趣旨が学生の皆様に伝わるかどうか不安でしたが、74作品ものクオリティの高い作品が寄せられ、光栄に存じております。最優秀賞の作品を第8回AACのポスターにし、全国の大学や美術館などに貼っていただき、彫刻・立体アート作品を募集したところ、全国から54作品もの応募がありました。
第一次審査を通過した3名に実制作を行っていただき、本日、完成したマンションの玄関ホールに実際に設置した状態でプレゼンテーションを行い、最優秀賞を決定した次第です。素晴らしい3作品が出来上がり、選考にかなり時間がかかりましたが、学生のプレゼンを拝見し、審査会で他の審査員の先生方のお話を伺い、私自身も有意義な時間をすごせたと感激しております。
最後になりましたが、お忙しい中、審査員としてご協力いただいた酒井様、小柳様、鈴木様、内田様、そして菊地様には大変感謝しております。ありがとうございました。また、ご協力いただきました協賛会社、学校関係者の皆様、マスコミ各社の皆様にも御礼申し上げます。
AACは日本の芸術界と建築業界にとって意義があると信じ、これまで8回続けてきました。今後、10回、20回と続けていきたいと考えています。これからもこの両コンペが長く続けられるように、頑張っていきたいと思っています。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
最終審査結果発表
表彰式・授賞式
表彰式・授賞式 AAC2008
表彰式・授賞式 AACポスターコンペ2008
懇親会