第7回AAC学生彫刻コンペ 審査結果

2007年10月3日、東京都墨田区の「ステージファースト両国南アジールコート」において、第7回学生彫刻コンペ「アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション2007(AAC)」を開催いたしました。
今回で7回目を迎える本コンペは、同年5月から7月までの約3ヶ月間の募集で、全国から36点の作品が集まりました。
第一次審査で選ばれた3名に作品を制作していただき、実際の展示場所となるマンションに1つずつ仮設置をした上で、最終審査が行われ、厳正なる審査のもと以下のように受賞作品が決定しましたのでご紹介いたします。

最優秀賞

  作品タイトル: 「Balance - from a division body -」
    岩田 秀和(いわた ひでかず)
    東京藝術大学 美術学部 彫刻専攻 研究生
今回、AAC2007を振り返り率直に感じたことは、まず一つ、芸術家としての仕事をもう一度見つめ直さねばならないということである。制作過程において常に起こる「矛盾」というものに対し、私たち芸術家たちは一つ一つ解決していかなければならない。今回のようなコンペティションでは、それを限られた時間の中でベストに近づけなければならないのだ。制作からプレゼンに至るまで、責任の持てる仕事というものへの意識を強く実感したコンペだった。
そして次に、彫刻家としての仕事というものへの可能性を見いだせるきっかけになれたということである。現在のアートシーン、社会の中で彫刻家が生き抜いていくことは非常に難しく厳しい。その中でどう社会に切り離されることなく彫刻家としてのポジションを確立していくのか、その糸口をこのコンペで見つけることができ、自分の彫刻への視野をさらに広げることができたと感じている。
このように、私はAAC2007で芸術家として、彫刻家としての自分をもう一度見つめ直すよい機会が与えられたと感じている。この経験を今後の自分に活かしていきたい。

審査員特別賞・優秀賞


作品タイトル: 「経過する時間」
小泉 悟(こいずみ さとる)
沖縄県立芸術大学大学院
造形芸術研究科
環境造形専攻 彫刻専修 修士1年
この度はAAC2007に参加させて頂き有り難うございました。
一時審査から最終審査まで2ヶ月間を振り替えるといままでにはない内容の濃い時間でした。木材を選び、制作開始から搬入まで葛藤しながらも自分の求めるカタチや色彩を追い何とか最終審査日までに作品を送ることが出来ました。マンションに設置ということで公園や駅などの人の行き交う公共の場とはまた違った彫刻のあり方について考えるきっかけとなりました。また、最終審査で賞を頂いたことよりも代えがたい経験と多くの人達との出会いがあったことがなりよりの収穫でした。
今回の経験と時間はこれから彫刻を続けるにあたっての重要なポイントとなり、生き続けていくと思います。

優秀賞


作品タイトル: 「ゆるり」
井川 彩子(いかわ さいこ)
東京藝術大学大学院
工芸学部
ガラス造形専攻 修士2年
かねてから、建築空間における美術というものに興味がありました。より、人に近く、日常に近く、彫刻を置こうというコンペティションで、優秀賞を頂けて光栄です。
在学中に学べる事は、多くあります。しかし、社会との接点が欠けているようにも思えます。そのような機会を持たせてくれたこのコンペでは、審査員の方や建築に関わる会社の方々に、多くの意見を聞くことが出来て、勉強になりました。何より、面白くてしょうがなかったです。
今後の制作におけるヒントを多くもらった気がします。本当にありがとうございました。

審査風景

表彰式・懇親会